プチFIREにはいくら必要?シミュレーションでプチFIREまでの年数と必要資金を計算してみた

プチFIRE_いくら必要

FIREの中でも、生活費の8割を株の配当といった不労所得で賄いアルバイトやパートだけで生活するのが、プチFIREです。

ところが、

「プチFIREって、結局いくら必要なの?」

「プチFIREまでに、何年必要なの?」

「プチFIREを達成するための具体的な方法を知りたい!」

といった疑問をお持ちの方が多いかと思います。

結論から言えば、

・プチFIREには、約3,600万円が必要

・プチFIREの達成目安は、毎年給料の120万円分とボーナスの25万円を投資に回せば、約18年後

・20代~30代なら、40代で配当(完全)FIRE達成も可能

です。

本記事では、そのような疑問をお持ちの方向けに、以下のポイントについて解説していきます。

・プチFIREの必要資産

・プチFIREまでの年数

・プチFIREを達成するための方法

本記事を読めば、よりプチFIREへの理解が深まります!

※本記事の内容はあくまでシミュレーション結果です。その点はご理解下さい。

プチFIREとは

FIREとは

プチFIREは、仕事を継続しつつも、なるべく自由時間を作って自由な時間を増やすFIREのタイプです。

プチFIREでは、生活費の約8割を不労所得で賄い、残りをバイトやパートなどで稼ぐFIREです。

例えば、下記のように、生活費の8割を不労所得で稼ぎ、残りをアルバイトで稼ぐ生活をします。

【例)プチFIREの収入と支出】

  • 生活費:15万円
  • 不労所得:12万円(15万×80%)
  • パート代:3万円

そのため、プチFIREは生活費を徹底的に少なくするが非常に重要です。一方、サイドFIREに比べて、労働収入をたくさん必要としないため、結果的に労働時間が短く済みます。

必要最低限の収入しか稼がないことや、プチFIREの実践者がミニマリストといったことから「ミニマムFIRE」とも呼ばれています。

プチFIREの必要資産

FIRE

結論から言えば、プチFIREに必要な資金は、約3,600万円です。

理由は、生活費の8割を不労所得で賄う場合、約3,600万円の運用資産が必要となるからです。

プチFIREの必要資産のシミュレーション

例えば、日本人の20代~30代独身の生活費は、家賃を含めると約20万円です(出典:エネチェンジ)。

ただし、プチFIREに必要な生活は、平均の生活費よりも5万円ほど安くできると仮定すると、必要な生活費は月15万円です。

つまり、月15万円(15×12=180万円/年)×0.8=144万円を不労所得で生み出すことができれば、プチFIRE達成です。

そのためには、仮に資産運用の利回りを4%に設定した場合、

144万円/4%=3,600万円

ということになり、プチFIREには3,600万円の資産構築が必要だと言えます。

プチFIREまでの年数

FIRE_ロードマップ

では、3,600万円の資産構築に必要な年数(完全FIREが達成できる年)は、何年になるのでしょうか?

結論から言えば、プチFIREを達成できる年数は、約18年後です。

愚直に資産構築を続けていけば、18年後に3,600万円の資産構築が実現できる可能性が高くなります。

例えば、新卒の22歳からサイドFIREの準備を開始すれば、40代でプチFIREが達成できます。

プチFIREまでの年数シミュレーション

貯蓄額だけで3,600万円の資産構築をする場合、収入と支出以外の資産を全て投資に回すことを前提とします。

投資に回す資金は、

  • 貯蓄(収入ー支出)
  • ボーナス
  • 前年の配当金

の3種類です。

貯蓄とボーナス

貯蓄とボーナスは、給料と支出に絡む資産です。

  • 貯蓄:120万円(10万円×12か月)と仮定
  • ボーナス:25万円と仮定

今回は貯蓄分から120万円(10万円×12か月)、ボーナスからは25万円と仮定します。

前年の配当金

前年の配当金は、前年までの貯蓄額×1.04(インデックス投資の平均利回り)としています。

発生した配当金は、全て次年度の資産運用に回すことを前提とします。

プチFIRE達成年数までのシミュレーション結果

前提 ・一定の貯蓄とボーナスを投資に回す
・配当金も次年度の投資に回す
貯蓄からの投資額 120万円(10万円×12か月)
ボーナスからの投資額 25万円
運用利回り 4%

6,000万円の資産構築をシュミレーションした結果が下記の通りになります。

配当を全て投資に回すと、18年後に資産額が3,600万円を突破します。

年数 資産額
1 1,450,000
2 3,016,000
3 4,644,640
4 6,338,426
5 8,099,963
6 9,931,961
7 11,837,240
8 13,818,729
9 15,879,478
10 18,022,657
11 20,251,564
12 22,569,626
13 24,980,411
14 27,487,628
15 30,095,133
16 32,806,938
17 35,627,216
18 38,560,304

【事例】プチFIREのシミュレーション

ここからは、FIREを目指す2パターンの事例のプチFIREシミュレーションを紹介します。

なお、ボーナスは全て投資に回すとします。

  1. 20代独身
  2. 30代独身

20代独身のプチFIREシミュレーション

下記の20代独身のサラリーマンの平均的なデータを利用しました。

  • 収入:20代前半~40代前半の平均収入
  • 支出:15万円/月×12か月=180万円/年で設定
  • ボーナス:20代前半~40代前半の平均ボーナス
20代前半 20代後半 30代前半
給料(出典:doda 3,000,000 3,500,000 4,000,000
支出(出典:エネチェンジよりサイト算出) 1,800,000 1,800,000 1,800,000
貯蓄額 1,200,000 1,700,000 2,200,000
ボーナス(出典:フレマガ 300,000 700,000 950,000

上記データでのシミュレーションの結果、20代独身の場合、13年後にプチFIREが達成できます。

つまり、20代前半からFIREチャレンジを始めた場合、プチFIREは35歳頃(22+13)に達成可能です。

30代独身プチFIREシミュレーション

下記の30代独身のサラリーマンの平均的なデータを利用しました。

20代の時とは異なり、30代の場合は元ダネとして、30代の平均貯蓄額である350万円もシミュレーションに入れています。

  • 収入:30代前半~の平均収入
  • 支出:15万円/月×12か月=180万円/年で設定
  • ボーナス:30代前半~の平均ボーナス
  • 貯蓄額:350万円
30代前半 30代後半
給料 4,000,000 4,500,000
支出 1,800,000 1,800,000
貯蓄額 2,200,000 2,700,000
ボーナス 950,000 1,100,000
貯蓄額 3,500,000

上記データでのシミュレーションの結果、30代独身の場合、約9年後にプチFIREが達成できます。

つまり、30代前半からサイドチャレンジを始めた場合、プチFIREは39歳頃(30+9)に達成可能です。

20代に比べると、早いペースでプチFIREが可能となりそうです。

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まとめ

本記事のプチFIREシミュレーション結果から分かることは、

  • プチFIRE達成には、3,600万円の資産構築が必要
  • プチFIREの達成目安は、毎年給料の120万円分とボーナスの25万円を投資に回せば、約18年後
  • 20代~30代からでも、40代までにプチFIREは達成可能
  • プチFIRE達成のためには、収入と不労所得を増やし、生活コストを減らすこと

となります。

あくまで平均値を使ったシミュレーションなので、全員がこれに当てはまるわけでありません。

ただし、年収UPや節約を進めることが、プチFIREの成功確率を高めることは確かです。

プチFIREを目指すなら、まずは本記事で書いた具体的な方法を実践してみることをおススメします。

別のFIREシュミレーションをしてみる

今回シミュレーションしたのは、プチFIREというパターンです。

一方、FIREには、

  1. サイドFIRE(仕事を継続しながらも経済的自由を得るFIRE)
  2. 配当(完全)FIRE(生活費を全て不労所得で賄うFIRE)

といった、他のFIREのパターンもあります。

まずは、FIRE後の自分の姿を思い描きながら、どのFIREのパターンが自分と相性が良いか確認してみるのがよいでしょう。

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