FIREとは?FIREの正式名称や早期リタイアとの違いを徹底解説!

FIREの正式名称は

FIRE

今、日本の20代から30台を中心に流行しているのが、FIREです。

FIREの正式名称は、「Finacial Independence,Retire Early」です。

日本着に訳すと、早期の経済的自立、つまり若いうちに早期リタイアを達成してしまう、ということです。

FIREを達成すると、

  • お金のために無理に仕事をしなくてもよい
  • 節約や資産運用で金銭的な自由が得られる
  • 自分が好きなことに時間を使うことができる

などのメリットがあります。

そのため、

  • 今の仕事がいやだ
  • 若いうちに経済的に自立したい
  • 週2で働きつつも、自由な時間が欲しい

といった若者を中心にFIREがブームとなっています。

FIREの発祥はアメリカ

FIRE_アメリカ

もともとFIREは、アメリカのFIREムーブメントに由来します。

2015年ほどから、株式投資や事業成功、もしくは高収入への転職によって、20代~30代のうちにある程度の資産を得た若者が、仕事をせず自由に暮らすようになる事例が増えました。

これらが「FIRE」という新たな生き方として注目され、米国や海外メディアや書籍に取り上げられ、一大ブームとなりました。

アメリカでのFIREの特徴は、Z世代と呼ばれる20代~30代の若手がブームの中心にいることです。

Z世代の彼らは、

  • ネットリテラシーが高め
  • 保守的な金銭感覚
  • ミニマリスト志向
  • 個性・独立重視
  • 投資意欲が強め

といった特徴を持っています。

そのため、従来の会社に縛られる生活をあまり好まず、質素な生活をしつつも、経済的自立を志向する傾向があり、そういった背景から彼らがFIREムーブメントの中心にいるとされています。

このアメリカでのFIREブームが2019年頃から日本にも到来し、今での日本人向けのFIRE本や講座等が多数紹介されており、実際に日本人でもFIREに成功した若者がテレビで取り上げられました。

「日本版FIRE」では、「サイドFIRE」や「プチFIRE」など、日本独自のFIREのパターンも出てきています。

日本でのFIREのパターンを知りたい方は是非下記の関連記事をご覧ください。

早期リタイアとFIREの違いは

「FIREって早期リタイアと何が違うの?」といった疑問をお持ちの方も多いかと思います。

そもそも、FIREも20代~20台のうちに会社を辞めて自由に生活するという点から、FIREも早期リタイアの一部です。

一言でいえば、FIREと早期リタイアの簡単な違いは、対象年代です。

早期リタイアは、定年が視野に入ってきた40代後半~50代を主な対象とし、定年前に定年後に必要な資産を確保し、定年前にリタイアすることを指します。

一方、FIREの主な対象は、20代~30代の若手社員です。彼らは、ネットを駆使した節約と投資を早い段階から行い、若いうちに経済的独立を得るということを目指します。

ただし、40代からでもFIREを目指す方もいるようなので、あくまで参考程度にしてください。

日本でFIREブームが起こった背景

FIRE

日本でも米国と同様に、メディアでFIREが取り上げられてきています。

FIREに関する本もたくさん出ていますよね。

特に日本で流行っているFIREは、「日本版FIRE」といった日本独自のFIREといったパターンが紹介されています。

また、日本でFIREブームが起こった要因は、主に以下の3つが挙げられます。

  1. 老後2,000万円不足問題
  2. コロナによる金銭活動の変化
  3. FIRE成功者のメディア露出

老後の2,000万円不足問題

2019年に金融庁が公開したレポートにて、現役世代の老後の生活資金が2,000万円不足するとの発表がありました。

これがいわゆる「老後2,000万円問題」と呼ばれ、現役世代を含め、20代などの若い世代への資産への不安が高まりました。

そのため、NISAやiDeCoといった、非課税の資産構築制度が注目を集めるようになり、口座開設に走る人が増えたようです。

このように自分で老後資金を構築し、経済に自由になることも、あるいみFIREといえます。

そのため、この2,000万円問題が日本でのFIREブームを引き起こす1つのキッカケとなりました。

コロナによる金銭活動の変化

コロナによって多くの人の金銭活動が大きく変化しました。

例えば、リモートワークによって、自宅での空き時間中にスマホ投資をする人が増えました。

また、コロナによる年収減などによって、投資で不足分を補うといった投資初心者も増えました。

特にコロナによる将来への不安が高まり、自分で独立できるぐらいの資産構築の必要性を感じる若い世代がたくさんでてくるようになりました。

ちょうどコロナとFIREブームの流行りが重なって、投資を通じてFIREを目指す人が増えてきたようです。

FIRE成功者のメディア露出

さらに、日本でも知られていなかったFIREの認知度を上げたのは、FIRE見識者のメディア露出でしょう。

例えば、ABEMATVなどでは、FIREに成功した方が、番組に出演し、FIRE後の生活について語っています。

また、ブログ「三菱サラリーマンが株式投資でセミリタイア目指してみた」の運営者が、2020年に『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門 30歳でセミリタイアした私の高配当・増配株投資法』、2021年には注目FPの山崎氏が『普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門』を発刊しています。

このように、FIRE成功者がメディアに露出することや、FIRE成功者および業界の知識人によるFIRE書籍の登場も、FIREブームを後押ししています。

FIREの成功方法とは

FIRE 成功

では、どうすればFIREに成功することができるのしょうか?

簡単にいえば、FIREの成功方法は、節約と投資をフル活用することです。

そもそもFIREとは、仕事を辞めて問題ないくらいの経済的余裕を持ち続けることです。

例えば、一攫千金で投資をして莫大な資産を持っても、一気に浪費してしまったり、必要以上の投資をしてしまうと、資産を失う可能性があります。そのため、FIRE成功には、徹底した節約と、安定的な投資が必要となります。

FIREの成功方程式

FIREで最も重要なのは、「FIREを目指す基本的なお金の流れ」を意識することです。

FPで数々の投資本を世に出している山崎俊輔さんの書籍『普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門』の第1章では、まさにこのFIRE達成において覚えるべきお金の流れについて紹介しています。

山崎俊輔(やまさき しゅんすけ)

1972年生まれ。フィナンシャル・ウィズダム代表。
ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。
確定拠出年金を中心とした企業年金制度と投資教育が専門。1995年中央大学法学部法律学科卒業後、企業年金研究所、FP総研を経て独立。
わかりやすく読みやすいお金のコラムが人気で、Yahoo!ニュース、日本経済新聞電子版、マネー現代、プレジデントオンラインなど、月20本以上の連載を抱える人気FPのひとり。著書に『読んだら必ず「もっと早く教えてくれよ」と叫ぶお金の増やし方』(日経BP)『共働き夫婦 お金の教科書』(プレジデント社)、『マネーハック大全』(フォレスト出版)。

FIREを目指す基本的なお金の流れとは、

「年収をもっと増やす(収入)」→「無駄な支出を減らす(節約)」→「できるだけ高利回りで増やす(投資)」

です。

「FIREって投資を頑張るんじゃないの?」といった声がよく聞こえてきます。

もちろん、投資も大事です。

ですがFIREを目指すためには、この「収入・節約・投資」の3つのポイントをまんべんなく意識することが、非常に大事です。

まずは、このお金の流れを抑えておくことが、FIREへの第一歩です。

FIREで投資する前にまずは節約

FIREが早期退職と聞くと大体の人が「FIREって投資で成功して経済的余裕をつくるんじゃないの?」と考えます。

たしかに、FIREを成功させるには投資による資産形成が必要です。

しかし、資産形成の前に、まずは自分の出費を見直し、浪費を減らす「節約」が先決です。

そもそも、資産形成した一方で、ムダな出費があると、せっかくの資産運用がムダになってしまいます。

また、富裕層やFIRE成功者の多くが節約や節税に努めるなど、資産を保有する人ほど、徹底的に節約することも判明しています。

とくにFIREを目指す20代~30代のいわゆる「Z世代」は、

  • ネットリテラシーが高め
  • 保守的な金銭感覚
  • 投資への心理的ハードル低め
  • ミニマリスト志向
  • 個性・独立重視
  • 投資意欲が強め

といった特徴を持っています。

特に、「保守的な金銭感覚」や「ミニマリスト志向」などの特徴から、マイホームやマイカーといった、モノに対する執着があまりないため、結果的に生活コストが下がる特徴を持ちます。

そのため、生活コストが低いため、資産形成が成功した後に退職しても、生活の必要資金が少なくなり、結果的にFIREしやすい状態になります。

このように、FIRE達成にはまず節約を生活に根付かせることが重要です。

また、資産形成はある程度利回りが決まっていても、増える資産額の保証(○○年までにいくら増える)はありません。

一方節約は、節約した分だけ資産減少を、確実に減らすことができます。

投資に先走るのではなく、先に節約を意識することが、実はFIREを成功させる上で非常に重要です。

FIREにはゴールから逆算した計画的投資が必要

FIREをする上で必要な「資産形成」。

FIREで資産形成する上で、まず考えるべきことは、必要な資産をシュミレーションして算出することです。

なぜなら、FIREのゴールが見えなければ、無計画な投資をしてしまう可能性があるからです。

実はFIRE達成に必要な投資は、「一攫千金」といった博打打ちのような投資ではありません(そもそもこれは一攫千金を狙ったモノは投資と呼ぶこと自体難しいでしょう)。

FIRE成功者の資産運用の秘訣は、「ゴールから逆算した計画的な投資」です。

そもそも、FIREには「○○歳までに早期リタイアしたい!」といったゴールがあります。そのため、ゴールから逆算した計画的な資産形成をすればよいのです。仮想通貨や宝くじなどで、一攫千金を狙う必要はありません。

ちなみに、本サイトでは、独自の計算ツールを使った、FIREシュミレーションができます。

FIREシュミレーションを使えば、

  • FIRE達成までの年数
  • FIRE達成に必要な資産構築額

が分かります。

FIREを目指すうえで、FIRE達成までのロードマップをはっきりさせておいた方が良いでしょう。

FIREシュミレーションの詳細はこちらの参考記事をごらんください。

FIREを目指すためには、まずFIREシュミレーションを実施しましょう!

本サイトでは、独自の計算ツールを使って、FIREシュミレーションが可能です。

FIREシュミレーションをすれば、

  • FIRE達成までの年数
  • FIRE達成に必要な資産構築額

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年数シュミレーションをする

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FIREシミュレーションしてみた!FIREの計算ツールから分かるFIREに重要な3要素とは?
本記事では、本サイト独自のFIREの計算ツールを使い、FIREシミュレーションを解説しています。FIREシミュレーションから、FIRE達成までにかかる年数と、FIRE達成に必要な資産構築額が判明します。FIREシミュレーションから分かるFIRE達成に重要な3つの要素を解説します。
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